日曜日

うちの母(祖母)は三味線の師匠である。ばちを使う方でなくチントンシャンの
はんなり系。
私が習えばいいのだが、どうも身内に何か教わるというのが得意ではなく
昔から嫌煙していたが、妙に和風好きな友だちが習いたいと言い出し
一年くらい前から師弟関係になっていた。
その子がなんと一年足らずで初舞台!という情報を聞きつけ(というか耳に入り)
こっそりと見に行くことに。
さぞや緊張しているに違いないので、あまり早くから行って会場に私たちの姿が
あるとまずいので、彼女の出番間近に到着。
会場もかなりマイナーな上総湊にある富津市民会館。
出ている人も、もう体半分カン○ケに入っちゃってるような人がほとんどの中
20代でかわいらしい女の子というだけでみんなのマドンナになっているであろう。
思ったとおり、司会者の紹介ではこれでもかというくらい『まだ一年足らずの・・・』
とフォローが入る。もし失敗なんかしちゃったりしたら、許してね!大目に見てね!と
言うことであろう。
カワイイ着物で少し緊張気味に出てきた彼女を見て、うちの旦那さんと友人が「クックック・・・」
と肩を震わし笑っている。
なんとかかんとか2曲歌い終え(彼女は小唄、母が糸)ヨタヨタ気味の三味線に
素人っぽい唄が妙に合って何故かいいバランスだった(笑)
うちの親、死にそうな音だったなぁ・・・(病み上がりで舞台ブランク6年だし仕方ない?)
素直な子は覚えるのも早いんだろうな、逆立ちしてもやっぱり私には無理かもしれない。