夜叉のいる場所

代理店として保険の仕事をして早4年。保険の仕事に関わってからはもう10年になる。
当時のメンバーは未だ頑張っている人も多く(皆年配だけど)尊敬に値する。
毎月のノルマに追われ、お給料も不安定。
形あるものの販売ではないので半分以上が信用商売。
そして個人営業の一番辛いところが自分との戦い。
やってもやらなくても・・・すべて自分に跳ね返る。
そんなのはこの仕事にだけじゃないけれども・・・。
でも本当にエライ。まさに継続は力なり。
当時「もう駄目だ〜、やめる〜、首だ〜」と騒いでいた人は今やトップになったりしてるとか。


かつてそれなりに頑張っていた私がお気楽代理店(ほとんどノルマは無く全くの出来高制)
でいるのがもったいないといわれ続け、その人たちは私の顔を見るたび「戻って来い」という。
せっかく追われる生活から逃れ、安住の地?専業主婦の座を手にした私に、またあの苦労を・・・。
「出来ません」
とハッキリ断っていたはずなのに。
私のなにかバイオリズムが崩れたのか、ある時ほんの少し魔がさした。
そしてその魔を見逃さなかった人がいた。
それからの数日は針の筵のようだった。本当に魔が差しただけなのだ。
ちょっと上司の話を聞いて(今の条件とかね、ノルマとか、研修内容とか)懐かしさを感じながら
その気になったような表情を見せたと思われ、すっかり入社すると思われていた。
みょーーーに優しくされ、本当に居心地が悪かった。
確かにやる気になれば出来るであろう。時代はどうであれ必要なものをうっているのには
変わりなければ、こんな時代だからこそ皆真剣に保険ッちゅーものを選ぼうとしている。
でもね・・・。そのやる気が問題なわけだ。
「保険屋」というだけで音を立てて退かれたり
成績が思わしくないときに入ってくれそうな人を思い浮かべては、連絡取るべきか
悩んだり(小心者)新しく知り合いになった人に保険の話を切り出そうか迷ったり・・・
もうそんな思いはしたくないのだ!ということをどうしてわかってくれないのだろう。
そして事務所では誰の下に入るとか、元は私の系列の部下だったから私の下が筋よ!とか
もうそんなことでごちゃごちゃになったいる・・・らしい。
あぁ・・・変わっていないんだな。
一人ひとりはミンナ気のいいおばちゃんたちだけど、こと仕事となると・・・。
損得が絡むと夜叉のように変貌してしまう。


女性ばかりの、能力主義(というか成果主義?)の会社って恐ろしい。
良くあそこで青春時代を過ごせたな・・・。とわれながら感心する。
若さゆえ、気づかないことが多かったのか・・・。

週明けの今日、ハッキリお断りしてきたことは言うまでもありませんがね。
また断ったせいでひと悶着無ければいいんだけど・・・。
まぁ更新も済んだし、8月いっぱいは行かなくてよさそうだけどね

でも本当に一人ひとりのおばちゃんはいい人なんだよ。ということを
ここで再度書かせていただこう。こんなところにも小心さが出てるけど。